アメリカの医薬品大手「ジョンソン＆ジョンソン」がベビーパウダー製品などに発がん性のあるアスベストが混入していたと知りながら、隠蔽した疑いがあるとロイター通信が報じました。
ロイター通信が入手した内部資料によりますと、ジョンソン＆ジョンソンは1970年代から2000年代はじめに実施された試験で、製品から少量のアスベストが複数回、検出されたにもかかわらず、当局に結果を報告していなかったということです。ジョンソン＆ジョンソンを巡っては、ベビーパウダー製品などを使用したことで卵巣がんを発症したとして1万人以上が提訴しています。ジョンソン＆ジョンソン側は「陰謀論だ」「安全性に問題はない」としてこの報道を否定していますが、アメリカの株式市場では14日、同社の株価が10％下落するなど影響が出始めています。
広告