フランス・パリの世界遺産「ノートルダム大聖堂」で火事が起きました。ほぼ鎮火しましたが、消火活動は今も続いています。
(工藤亮介記者報告)
火は2時間ほど前にほぼ消し止められました。ただ、周囲には焦げ臭いにおいがまだ漂っていて、広い範囲での交通規制もまだ続いています。火事は日本時間16日午前2時前に屋根周辺から広がり、尖塔(せんとう)部分が崩落しました。当時、中には数百人がいましたが、すぐに避難しました。消防隊員が負傷するなどしましたが、死亡者の情報は今のところありません。大聖堂では改修工事が行われていて、工事が火事の原因につながった可能性があると現地メディアは報じています。貯蔵されている貴重な美術品は多くが運び出されましたが、一部の絵画などが焼失した模様です。
フランス、マクロン大統領:「パリとノートルダム大聖堂で今夜、起きたことはいうまでもなく悲劇です。まず最初にパリの消防士に思いをはせ、感謝したい」
マクロン大統領もすぐに現場を視察し、復旧に向けた寄付を国民に呼び掛けました。パリの象徴といえる大聖堂が激しく損傷したことは文化的な損失に加え、パリ市民の心に大きなショックを与えています。
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