タイで3月に実施された総選挙を受けて首相指名選挙が行われ、2014年のクーデター以降、軍事政権の首相を務めてきたプラユット氏の続投が決まりました。
上下両院750人による首相指名選挙は軍政派と反軍政派の一騎打ちとなり、軍政派の国民国家の力党の首相候補・プラユット氏が500票、反軍政派統一候補・タナトーン氏が244票を獲得しました。プラユット氏は今後、国王の承認を得て正式に首相に就任します。ただ、現在の軍事政権が指名した上院はほとんどがプラユット氏に投票したものの、下院ではわずかに過半数を超えるにとどまりました。プラユット氏は今後、少数政党などを取り込んで今月中に連立政権を樹立する予定ですが、敗れたタナトーン氏は「民主主義のために独裁政治と闘い続ける」と対決姿勢を鮮明にしています。
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