トランプ政権が北朝鮮に対して「完全な非核化」ではなく、核開発の凍結で非核化交渉の決着を図る案を検討中だとアメリカの有力紙が報じ、「核保有国として黙認することにつながる」と懸念を示しています。
ニューヨーク・タイムズによりますと、北朝鮮が完全な非核化に応じる姿勢を見せないなか、トランプ政権内で核開発の凍結で非核化交渉の決着を図る案が浮上し、数週間前から検討が進められてきたということです。ニューヨーク・タイムズは、こうした要求について「北朝鮮を核保有国として黙認することにつながる」と懸念を示しています。2月の首脳会談で金正恩委員長が寧辺(ニョンビョン)の核施設を廃棄する見返りに制裁を解除するよう提案したことを踏まえ、アメリカ側は寧辺以外の核施設にも拡大して廃棄を求めることも検討中だということです。これに対して、ボルトン大統領補佐官は自身のツイッターに「国家安全保障会議のスタッフも私も聞いたことがない話で、大統領を陥れるたくらみだ」と書き込み、反論しました。
(C) CABLE NEWS NETWORK 2019
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