高級ブランドが「香港」を国と“同列表記”で謝罪[2019/08/13 14:31]

 香港を巡る問題は意外なところにも波及しています。海外の高級ブランドが香港を国として扱ったとして、相次いで謝罪に追い込まれる事態となっています。

 抗議デモが続く香港を巡って今、コーチやヴェルサーチ、ジバンシーなど、海外の高級ブランドが中国版ツイッターのウェイボーなどで批判の対象となっています。その理由は洋服のデザインです。コーチのTシャツの背中側を見てみると、世界の都市名とその都市がある国の名前が書いてあります。「北京・中国」「香港」。これだけだと香港を都市としてなのか、国として書いたのか分かりませんが、その下には「シンガポール」。国名と並列させていることから、香港を国として書いたことをうかがわせます。さらに、「台北・台湾」。
 一方、ヴェルサーチのTシャツはコーチのTシャツと同じように背中側には都市と国の名前がセットになってずらりと表記されていますが、「北京・中国」「香港・香港」。さらに、「マカオ・マカオ」。
 一連のデモにより、領土や主権の問題に対して敏感になっているのか騒動はインターネットを通じてすぐに拡散。これを受け、コーチは声明を出しました。「コーチは中国の主権と領土をこれからもずっと尊重し続けます。全世界のあらゆる販売ルートにある商品を自ら取り下げました。コーチは中国の長期の発展に力を入れ、中国人民の感情を尊重し、消費者の監督、誤りの指摘を真摯に受け入れます」
 また、ヴェルサーチも問題となったTシャツを販売中止にしたうえで、謝罪しました。「私たちはデザインを間違い、都市に正確な国家の名前を結び付けませんでした。私たちは中国を深く愛し、中国の領土と国家主権を尊重します」

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