アメリカのエスパー国防長官は、イラン情勢に対応するためサウジアラビアにアメリカ軍を増派すると発表しました。
エスパー長官は会見で、サウジアラビアに新たに2000人のアメリカ軍を派遣すると明らかにしました。派遣するのは戦闘機部隊のほか、ミサイルを迎撃するパトリオット地対空ミサイル部隊や弾道ミサイルを迎撃するためのTHAAD(迎撃ミサイルシステム)です。この増派により、すでにサウジ国内のアメリカ軍は展開中の部隊と合わせると3000人規模となります。今回の増派はイランによるサウジの石油施設に対する攻撃などを受けたもので、「域内米軍の防御のため」だとしています。現在、中東に展開している空母「エブラハム・リンカーン」は本国に帰国する一方で、交代の空母の派遣は当面、予定されておらず今回の増派はその穴を埋める形となります。
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