中東のレバノンでは、汚職撲滅を訴える反政府デモの参加者と治安部隊が衝突して200人以上がけがをするなど混乱が広がっています。
首都ベイルートでは18日にデモ隊が銀行やATMを襲撃し、治安部隊が催涙弾や放水車で応酬するなど衝突が激化しています。現地の人道支援団体によりますと、これまでに80人近くが病院に搬送され、200人以上がけがをしたということです。デモの参加者は深刻な経済危機が続くなかで銀行が預金の引き出しを制限したことに対し、「銀行は腐敗した政治家と結託している」と怒りの声を上げています。日産の元会長、カルロス・ゴーン被告が逃亡先に選んだレバノンでは汚職が蔓延(まんえん)し、抜本的な改革を求める反政府デモが3カ月以上続いています。
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