「春節明け」Uターンもなく…北京の記者も不自由[2020/02/02 17:51]

 感染拡大に歯止めが掛からない新型コロナウイルス。中国では春節の大型連休が1日に最終日を迎えていますが、国内はどんな様子なのでしょうか。中国・北京からの報告です。

 (千々岩森生記者報告)
 本来であれば2日はUターンラッシュの真っ最中ですが、李克強首相が自ら出てきてUターンの時期をずらすよう呼び掛けているということもあり、北京の街を見ていても人や車の流れは普段とそれほど変わりありません。
 連休が明けて本来であれば3日から仕事が再開ということになりますが、北京では在宅勤務が呼び掛けられていて、多くの日系企業なども含め、普段通りに通常業務を再開ということにはならないような状況です。学校も休みで、人が集まるようなイベントもやめましょうということなので、人気がある中国のサッカーリーグも急きょ、延期・中止ということになっています。
 (Q.北京で感染者も出ているが、北京での生活者としての不安感は?)
 北京では死者も出ていて感染者も200人近くに上っていますが、私自身も生活がとても不便になっています。例えばタクシーや地下鉄、バスには乗らず、そもそも遠出もしなくなり、移動するにしても徒歩や自転車といったパターンが増えました。街に出てもエレベーターのボタンを押すことやドアの取っ手に触ることなど色々なことに対して気になるようになりました。今は旧正月の春節で、この前後に忘年会や新年会を行うのですが、不特定多数の人がいる飲食店に入るのもはばかられるということで、イベントごともやめようという形になっています。

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