アメリカでは週末、トランプ大統領の辞任を求める集会が各地で一斉に開かれました。ただ、この動き、ライバルの民主党のバイデン候補に必ずしも追い風というわけでもなさそうです。
「反トランプ」集会はアメリカの28の都市で行われました。ロサンゼルスでの集会は新型コロナウイルスの影響で、これまでよりも小規模の数百人が参加しました。警察官による黒人殺害事件などを受け、人種差別に抗議する意味合いが強いものとなりました。
デモ参加者の男性:「バイデン氏に投票しようとは思っていない。バイデン氏は良い候補ではない」
多くが支持するのは、民主党の候補者選びでバイデン氏に敗れたサンダース氏です。今でも若者を中心に熱狂的な支持を集めています。4年前の大統領選で「サンダース支持者」は大きな波乱要因となりました。同じ民主党にもかかわらず、当時の候補、ヒラリー・クリントン氏に多くが投票しなかったのです。これがトランプ大統領を誕生させた要因の一つともいわれています。さて、今回はどうするのでしょうか。
デモ参加者:「トランプ大統領を再選させないためにバイデンに投票しなければならないが、本意ではない」「共和党も民主党もめちゃくちゃだから、私はどちらも支持しない」
参加者からバイデン氏支持に回るという声はあまり聞かれませんでした。前回のようなクリントン氏の二の舞は避けたいバイデン氏ですが、残り2カ月を切った大統領選までにサンダース支持者の票をどこまで取り込めるかが勝敗の大きな鍵になりそうです。
(C) CABLE NEWS NETWORK 2020
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