「日本海」表記 日本は評価 韓国は呼びかけ継続[2020/11/17 18:33]

 海図の指針などを定めるIHO(国際水路機関)は16日からの総会で日本海の呼称を巡り、従来の「日本海」の表記を引き続き利用できるとする暫定案を承認しました。

 IHOは総会で日本海の呼称について、日本海と表記する従来の指針を継続するとする一方、今後、新たに作るデジタル版の海図ではパソコンなどでの使用を念頭に、世界の各海域に呼称に代わって数字を表記していくとする案を暫定承認しました。日本側は「日本海は国際的に確立した唯一の名称で、変更の必要性も根拠もない」としていて、加藤官房長官は今回の暫定案について「水路業務の利便性を向上する」と評価し、「正式採択を期待する」としています。
 一方、韓国側は番号で表記するデジタル版の海図が「新標準」になるとの考えを示し、今後も「東海(トンヘ)」の併記を国際社会に呼び掛けるとしています。日本海の呼称を巡っては、韓国側が1990年代以降、北朝鮮とともに戦前の植民地主義に基づく呼称だとして、「東海」との併記を求めています。

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