韓国の元慰安婦の女性ら20人が日本政府に損害賠償を求めた裁判で、韓国の裁判所は原告の訴えを退ける判決を言い渡しました。
ソウル中央地裁は21日、主権国家は外国の裁判で裁かれないとされる国際法上の「主権免除の原則」に従って元慰安婦らの訴えを却下しました。
また、判決では慰安婦問題を巡る2015年の日韓合意についても外交的要件を整えたもので有効だとしたうえで、「被害回復は外交交渉など韓国側の努力により行われるれべきだ」としています。
原告らは判決を不服として控訴する見通しで、元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さん(92)は「本当に呆れる。結果にかかわらず国際司法裁判所に行く」と反発しています。
今年1月には同様の裁判で日本政府に賠償を命じる判決が確定していて、今回、逆の判断が示された形です。
広告