2月のクーデター以降、国軍による市民への弾圧が続くミャンマーで民主派勢力「国民統一政府」が国軍側に対して「自衛のための戦闘を開始する」と宣言しました。
ミャンマー国軍によるクーデターの後、民主派が独自に立ち上げた国民統一政府の副大統領が7日に緊急演説を公開し、「自衛のための戦闘を開始する」と宣言しました。
演説では5月に結成された「国民防衛隊」に各地で国軍側への攻撃を促したほか、この動きは「革命」だとして東南アジアの各国や国連など国際社会に理解を求めました。
ただ、今のところ最大都市ヤンゴンなどでは大きな衝突は確認されておらず、今回の宣言が実際の戦闘行為につながるかは不透明です。
ただ、今後の情勢が見通せないことから市民がスーパーや薬局で食料品などを買いだめする様子もみられました。
ミャンマーを巡っては、国軍側と民主派勢力の対話を仲介するASEAN(東南アジア諸国連合)の特使のミャンマー訪問が調整されています。
また、現地メディアによりますと、今月の国連総会でもミャンマー問題が話し合われる見通しで、民主派側、国軍側のどちらがミャンマーの代表として承認を得るのか注目されています。
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