コロナ拡大の中… ナイジェリアでコレラ大流行[2021/09/16 07:51]

 アフリカ西部のナイジェリアでデルタ株による新型コロナウイルスの感染拡大とともに深刻なコレラの大流行が起きています。

 AP通信によりますと、ナイジェリアで今年に入り、およそ7万人がコレラに感染し、2300人以上が死亡したとみられています。

 最も影響を受けた5歳から14歳の死亡率は3.3%で、ナイジェリア全体の新型コロナによる死亡率1.3%を大きく上回っています。

 コレラはコレラ菌で汚染された水などを摂取することで感染し、下痢などの症状を引き起こします。

 水分補給や抗菌薬による治療が受けられなければ死に至る可能性がありますが、ナイジェリアでは人口2億人のうち安全な飲料水にアクセスできるのは14%にとどまっています。

 また、「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」は今年の報告書で新型コロナが3大感染症の予防や治療に打撃を与えたことを明らかにしました。

 基金が支援するおよそ100カ国でHIV検査の件数は前の年に比べて22%、結核の検査・治療件数は18%、マラリアの検査数は4.3%それぞれ減少したということです。

 新型コロナ対策に資源が回されたことやロックダウンによる支援の滞りなどを理由に上げています。

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