国際

2021年11月6日 08:50

中国が台湾首相らを制裁 欧米との急接近をけん制

2021年11月6日 08:50

広告

 中国政府は、台湾の首相にあたる蘇貞昌行政院長らに対し、中国への訪問禁止などの制裁措置を取ると発表しました。「台湾独立を図った」と非難しています。

 中国で台湾を担当する国務院台湾事務所は5日に制裁措置を発表し、台湾の蘇貞昌行政院長、国会議長にあたる游錫コン立法院長、外相にあたる呉ショウ燮外交部長の3人とその家族を対象に、中国本土と香港、マカオへの訪問を禁じるとしました。

 3人が関係する機関が中国本土の関連組織や個人と協力することも制限します。

 3人を「台湾独立勢力」と非難し、「対立をあおり悪質な言動で独立を図った」などと指摘しました。

 蘇院長は3日に欧州議会の代表団と会談し、呉外交部長は先月にヨーロッパを歴訪していて、中国はこうした台湾と欧米との接近を牽制(けんせい)したい狙いとみられます。

広告