エチオピア 巨大ダムの発電量増へ 対立激化懸念[2021/11/11 22:15]

 エチオピア政府がナイル川上流にある巨大ダムでの発電量を来年、10%以上引き上げる見通しを明らかにしました。水を巡る地域での緊張が高まることが予想されます。

 ロイター通信によりますと、エチオピア政府高官は11日、「大エチオピア・ルネサンスダム」での発電を来年、14%増やし、700メガワットとする予定であることを明らかにしました。

 エチオピア政府は国内の電力不足解消のために巨大ダムの計画を進めていますが、ナイル川下流のスーダンとエジプトは深刻な水不足が起きる懸念があることから強く反発していました。

 仲介するアメリカが7月、ダムの現状に変更を加えることに懸念を示し、一方的な行動を控えるよう求めていましたが、今回の発表は地域の緊張を改めて高める恐れがあります。

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