林外務大臣との初めての電話会談で中国の王毅外相は歴史や台湾の問題を巡り「一線を越えないよう望む」と釘を刺しました。
中国外務省の発表によりますと、会談で王毅外相は来年の北京オリンピックや日中国交正常化50周年に合わせて両国関係について「前向きな世論と社会の雰囲気を作るべきだ」と指摘しました。
一方で、歴史や台湾を巡っては「両国の基本的な信義に関わる重要な問題についてぶれず、後退せず、一線を越えないよう望む」と牽制(けんせい)しました。
そのうえで、王毅外相は尖閣諸島や香港、南シナ海などの問題について中国側の原則的な立場を説明したということです。
中国側の発表によりますと、林大臣は「相違を適切にコントロールし建設的で安定した日中関係の構築を進めていきたい」と応じたということです。
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