アジア安全保障会議が閉幕 米中の対立浮き彫りに[2022/06/13 07:36]

 シンガポールで開かれた「アジア安全保障会議」は3日間の日程を終えて閉幕しました。台湾問題を巡り、アメリカと中国が互いに牽制(けんせい)し合うなど、二国間の対立が改めて浮き彫りになりました。

 米中をはじめ、約40カ国の国防関係者が集まり、地域の安全保障について議論するアジア安全保障会議は12日、閉幕しました。

 アメリカのオースティン国防長官は11日の演説で、中国が台湾付近で挑発的な軍事活動を増加させているとして厳しく非難しました。

 この翌日に演説を行った中国の魏鳳和国防相はアメリカに反発し、「台湾を中国から切り離そうとすれば最後まで戦う」と警告しました。

 会議の開催前にはバイデン政権下で初となる対面での米中国防相会談が実現しましたが、台湾問題を巡る両国の議論は平行線をたどっています。

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