フィリピン政府は南シナ海で領有権を争う中国との共同資源開発について交渉打ち切りを発表しました。
ロイター通信によりますと、フィリピンのロクシン外相は23日、南シナ海における中国との石油や天然ガスの共同探査・開発について今月に退任するドゥテルテ大統領の判断で交渉を打ち切ったと明らかにしました。
南シナ海で領有権を争う両国は2018年に資源開発で合意していましたが、ロクシン外相は「資源開発は重要だが主権は犠牲にできない」と説明しました。
中国外務省は24日の会見で、共同開発について「正しい道だ」と述べ、交渉継続への意欲をにじませました。
そのうえで、30日にマルコス新大統領が就任することを踏まえ、「新政権と交渉を推進できるよう努めたい」との考えを示しました。
広告