米7月の消費者物価 伸び率は前月から縮小 物価高騰が近くピークアウトの可能性[2022/08/10 23:27]

 アメリカの7月の消費者物価指数は伸び率が前の月に比べて縮小しました。記録的な物価高騰が近くピークを超える可能性もあります。

 アメリカ労働省が10日に発表した7月の消費者物価指数は、前の年の同じ月に比べて、8.5%上昇しました。

 9.1%の上昇を記録した6月と比べると伸び率は縮小し、8.7%の上昇とした事前の市場予想も下回りました。

 ガソリンなどエネルギー価格の上昇が緩やかになったことが主な要因ですが、食料品は13.1%上昇して1979年以来で最大となるなど、物価高騰が家計を圧迫する状況は依然として続いています。

 ただ、全体の伸び率が低下したことで、記録的な物価高騰が近くピークを超える可能性もあります。

 消費者物価指数が市場予想を下回ったことを受け、為替市場ではFRB=連邦準備制度理事会による大幅利上げの観測が後退し、円高・ドル安が進んでいます。

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