イランとサウジが外交関係正常化へ 中国が仲介[2023/03/11 02:03]

 断交状態にあったイランとサウジアラビアが中国の仲介で外交関係を正常化させることが分かりました。

 ロイター通信によりますと、イランとサウジアラビアの政府高官は10日、中国・北京で会談し、外交関係を正常化することで合意しました。

 2カ月以内に双方それぞれが、大使館を再開させるということです。

 イスラム教シーア派の盟主を自認するイランとイスラム教スンニ派の盟主を自認するサウジアラビアはシーア派聖職者の処刑を巡り緊張し、2016年、テヘランにあるサウジアラビア大使館襲撃事件をきっかけに断交していました。

 今回の和解で地域の緊張緩和が進むものとみられます。

 和解にあたっては中国が間に入っていて、北京で行われた共同声明の発表や署名式には中国の高官も加わりました。

 今後、中東における中国の存在感が増すことになりそうです。

こちらも読まれています