スウェーデンのNATO=北大西洋条約機構への加盟を巡る問題で、トルコのエルドアン大統領が「先にトルコのEU加盟への道筋をつけるべきだ」と発言しました。
翌日に始まるNATO首脳会議を前にエルドアン大統領が10日、会見し、「先にトルコのEU=欧州連合加盟への道筋をつけるべきだ。そうすれば、スウェーデンのNATO加盟への道を開く」と話しました。
これまでトルコはテロ対策などを問題視してスウェーデンのNATO加盟を批准してきませんでしたが、新たに条件を付け加えた形です。
会見は5分ほどで終わり、その狙いについて多くは語られませんでした。
会見でエルドアン大統領は去年6月に交わしたテロ容疑者の引き渡しなどを盛り込んだ覚書に触れ、「スウェーデンが覚書に書かれた事項を満たすことがNATO加盟への条件で、トルコからの妥協を期待すべきでない」と改めて強調しました。
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