日本語AIの開発競争激化へ 英企業が提供開始[2023/08/10 19:15]

 ChatGPTをはじめとした対話型AIの開発が進むなか、新たにイギリスの企業が日本語の対話型AIの提供を始めました。

 イギリスの「スタビリィティAI」の日本支社は10日、日本語の大規模言語モデルを公開しました。

 すでに公開されている日本語で使用できる他のAIとの比較では質問に回答する能力や文章の読解力などで最も高い性能と評価されたということです。

 一例として、「西郷隆盛はどんな人物ですか?」という質問に対しては「明治維新の立役者の一人で、人道的な価値観を持ち、革新的、かつ公平な政府の基礎を築いた」などと回答したと伝えています。

 また、渋谷で楽しく遊ぶためのお勧めの場所を聞くと、スクランブル交差点や「カルチャーのホットスポットでもある」センター街などを挙げたとしています。

 このように受け答えができるモデルは現時点で研究目的での利用に限定しています。

 プライバシーや個人情報の保護など対話型AIの課題への対策として、このAIでは入力した内容を外部に送信したり、インターネットに接続したりすることなく、使用できるということです。

 日本語で使える対話型AIの開発は加速していて、今後、ますます競争が激化していきそうです。

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