ロシア反体制派指導者ナワリヌイ氏の暗殺関与でFSB職員4人に米政府が制裁

　アメリカ政府は、3年前に起きたロシアの反体制派指導者、ナワリヌイ氏の暗殺未遂に関与したとしてロシアの情報機関職員4人への制裁を発表しました。

　2020年8月に起きたナワリヌイ氏の暗殺未遂事件では、旧ソビエトが開発した猛毒の神経剤「ノビチョク」が使われたとみられます。

　ロシア側が一貫して関与を否定するなか、アメリカ政府は17日、ロシア連邦保安局＝FSBの職員4人がナワリヌイ氏の暗殺に重要な役割を担ったとして、アメリカ国内の資産凍結やビザの発給制限などの制裁を科したと発表しました。

　ナワリヌイ氏は2021年1月にロシア当局に逮捕されて以降、身柄は拘束され続けていて、今月4日には懲役19年の判決が言い渡されています。

　アメリカ政府は根拠のない不当な判決だと非難し、ナワリヌイ氏の即時釈放を求めています。