紅海を通航する民間船舶への攻撃が続いている影響でスエズ運河を利用する船舶が減り、エジプトが受け取る通航料収入も半分近くまで減ったことが分かりました。
イスラム組織「ハマス」を支持する「フーシ派」は去年11月から紅海を通航するコンテナ船やタンカーなど、民間の船舶に対して攻撃を続けています。
そのため海運会社はスエズ運河や紅海を通るルートを避け、南アフリカの喜望峰を回る迂回(うかい)ルートへと変更しています。
地元メディアはスエズ運河庁長官の話として、先月上旬にスエズ運河を通過した船は去年の同じ時期と比べて30%減少したと伝えています。
また、これに伴って通航料収入も40%減少していて、エジプト経済にとって大きな痛手となっています。
スエズ運河はアジアとヨーロッパを結ぶ要衝で、世界の海上貿易の約1割がスエズ運河を利用していました。
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