脱炭素社会の実現に向け中国製大型電気バスを導入 横須賀の路線バスで初めて[2024/02/15 18:27]

 カーボンニュートラルの達成に向けて、神奈川県横須賀市内の路線バスで初めて中国から輸入した大型電気バスが走ります。

 大型電気バスを導入した京急バスは15日、横須賀市民を対象に先行試乗会を開きました。

 電気バスは走行中に二酸化炭素や大気汚染物質を出さないため、住宅地や市街地での運行に適し、年間1台あたり20トンの二酸化炭素削減ができるとしています。

試乗した人
「(Q.乗ってみての感想は?)エンジンの音が静かですごかった」
「振動は全然ないです。結構乗りやすいと思います。車内転倒防止にもなり、(事故が)減るんじゃないか」

 このバスはバッテリー製造を得意とする中国のBYD社製で、電気バスの課題だった1回の充電で走行できる距離=航続距離の問題もクリアできたということです。

 また、モーターが後輪の中にあるため、車内の通路部分を段差のないフルフラットにでき、お年寄りも乗り降りしやすくなっています。

 車体の価格はディーゼルエンジンに比べて高いものの、運行コストが安く、環境負荷も減らせるため導入を決めたということです。

 災害時には携帯電話の充電などで利用してもらい、市民のライフラインとして活用したいとしています。

京急バス事業統括部 山下和彦課長
「ハイブリッドや燃料電池バスなど環境に配慮した車両を導入していますが、これからもカーボンニュートラルに向けて積極的に導入して参ります」

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