ロシアとの緊張高まるリスクも スウェーデンNATO正式加盟をバイデン大統領が歓迎[2024/03/08 09:16]

 北欧のスウェーデンがNATO=北大西洋条約機構に正式に加盟しました。

 スウェーデンのクリステション首相は7日、アメリカのワシントンでブリンケン国務長官と会談し、NATO加盟に必要な文書を手渡しました。

 これでスウェーデンはすべての加盟手続きを終え、32番目のNATO加盟国となりました。

 これを受けてバイデン大統領は声明で、NATO設立当初にトルーマン元大統領が述べた「同盟は侵略と侵略への恐怖に対する盾になるだろう」という言葉を引用し、「その盾と大西洋を越えた安全保障はかつてないほど強固になった」と歓迎しました。

 スウェーデンはおよそ200年間、軍事的中立の立場を維持してきましたがロシアのウクライナ侵攻を受けて方針を転換し、2022年5月に隣国のフィンランドと同時にNATOに加盟申請していました。

 去年4月に正式加盟したフィンランドにスウェーデンも加わったことで、ロシアが戦略的に重視するバルト海のほぼ全域をNATO加盟国が包囲する形となり、ロシアとの緊張が高まるリスクも指摘されています。

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