通信アプリ・テレグラム創設者が開発の経緯語る「きっかけは当局の圧力」[2024/04/17 19:30]

 秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」の創設者、パベル・ドゥロフ氏がロシア当局からの圧力を受ける過程でテレグラムのアイディアを思いついたと明らかにしました。

 テレグラムの創設者、パベル・ドゥロフ氏は17日に公開されたアメリカのジャーナリストタッカー・カールソン氏とのインタビューで、テレグラムの開発経緯を明らかにしました。

 ドゥロフ氏はフェイスブックのロシア版とされる「フ・コンタクチェ」を2006年に開発しましたが、当局から反体制派が使えないようにすることやデータ提供の要請を受けていました。

 当局の要請を拒否し続けたドゥロフ氏は捜査や圧力を受ける過程で自身に安全な通信手段がないことに気付き、メッセージを暗号化し保護するテレグラムの作成を思い付いたと明らかにしました。

 インタビューでドゥロフ氏は自身が重視するのは「自由」だと強調。

 テレグラムは政治的に中立的で誰もが利用できるとプラットフォームだと主張しました。

 しかし、秘匿性の高さからロシアをはじめとする世界各地で反体制派が通信手段として利用するほか、様々な犯罪グループに利用されている問題も指摘されています。

 ドゥロフ氏によりますと、テレグラムはマーケティングを一切行っていないにもかかわらず、利用者は現在9億人に上るということです。

画像:テレグラムのHPより

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