■40人以上の遺体収容 管制官「人出不足」の指摘も(12時半更新)
トランプ大統領が「生存者はいない」と語るなか、当局はおよそ40人以上の遺体を収容し、あすから航空機の引き揚げ作業を開始する見通しです。
先ほどアメリカメディアは運輸安全委員会が30日、旅客機のフライトレコーダー2つを回収し、これから解析に回されると報じました。
また、管制官の人手不足が一因との見方も浮上しています。
ニューヨークタイムズは、衝突当時、管制官が1人で航空機とヘリコプターを掛け持ちする異例の状態だったと報じました。また、事故を起こした軍用ヘリは高度が規定より高く、承認された飛行経路から外れていた可能性があると報じました。
運輸安全委員会はアメリカ連邦航空局や米軍から音声データを入手し、解析を進めるとともに、30日以内に報告書を公表するとしています。
フライトレコーダーを回収(10時更新)
CNNなど複数のアメリカメディアはNTSB=運輸安全委員会が30日、
旅客機のフライトレコーダーを回収したと報じました。
2つあるうちどちらが回収されたかどうかについては明らかになっていません。
NTSBは30日以内に、関係者からのヒアリングや現場の状況などをまとめた
最初の調査報告書を公表する予定だとしています。
フライトレコーダーは未回収 (31日7時33分更新)
NTSB=国家運輸安全委員会が会見を開き、事故原因究明の手掛かりとなるフライトレコーダーは、まだ回収できていないと明らかにしました。
30日以内に、関係者からのヒアリングや現場の状況などをまとめた最初の報告書を公表する予定だとしています。
事故の原因については、人為的なものか機械的なものなのかはまだ分からないとしていて、発生時の管制塔の人員配置が適切だったのかどうかについて問われると、「情報収集して検証する」と述べました。
米旅客機事故 トランプ政権“ヘリに問題”と示唆
国家運輸安全委員会は先ほど、会見でフライトレコーダーが回収できていないとしたうえで、30日以内に現場の状況などをまとめた最初の報告書を公表する予定だと明らかにしました。
「悲しいことに生存者はいない。これは首都ワシントンにとっても、アメリカの歴史にとっても、暗く耐えがたい一夜であり、恐ろしい規模の悲劇だ」
トランプ氏は事故の原因はまだ分からないとしながらも、軍用ヘリについて、衝突を回避するために「上昇や下降、旋回などができたはずだ」と指摘しました。
ヘグセス国防長官もヘリの高度に「何らかのミスがあった」と述べています。
一方でトランプ氏は、バイデン政権時代に航空管制官の採用基準が低く、安全性よりも多様性を重視したと事故の責任をなすりつけました。
ただ、この主張に根拠はなく身内の共和党員も批判していて、トランプ政権は早速、対応が問われる局面を迎えています。
「生存者はいないと思われる」 当局が会見
FAA(アメリカ連邦航空局)によりますと、29日、ワシントン近郊の上空でアメリカン航空の小型民間旅客機と軍用ヘリが衝突し、レーガン空港付近のポトマック川に墜落しました。
30日午前7時半ごろから行われた会見で、地元当局は「救助活動から収容作業へと切り替える段階にある」としたうえで、「現時点でこの事故による生存者はいないと思われる」と述べました。
そして、これまでに旅客機に乗っていた27人、軍用ヘリの兵士1人の遺体を引きあげたと明らかにしました。
また、今回ヘリが飛行した経路が一般的なものだったかを問われると、「通常のオペレーションだった」という認識を示しました。
米ロのフィギュアスケート関係者が搭乗(18時31分更新)
アメリカのフィギュアスケート協会は「ヘリコプターと衝突したアメリカン航空5342便にスケート関係者数名が搭乗していたことを確認した」と発表しました。
カンザス州ウィチタで開催された全米フィギュアスケート選手権に合わせて行われた強化合宿から戻るところだったということです。
「私たちは、この言いようのない悲劇に打ちのめされ、犠牲者のご家族のために心からの祈りを捧げます」とコメントしています。
また、ロシアのタス通信はフィギュアスケート選手でコーチのワディム・ナウモフさんとエフゲーニャ・シシコワさんが旅客機に乗っていたと報じています。2人は夫婦で、1994年にフィギュアスケート・ペアの世界選手権で優勝し、近年はアメリカで暮らしながら若いスケーターを指導していたということです。旅客機には2人の息子も乗っていた可能性があるとしています。
「旅客機とヘリいずれも川に墜落」(16時12分更新)
現地時間30日未明に行われた会見で、ワシントンのバウザー市長らは空中で衝突した旅客機と軍用ヘリについて両方が川に墜落したとの見方を示しました。乗っていた人たちの被害の状況については「確認中」と繰り返しました。
事故発生からおよそ4時間半が経った現場では、300人ほどの救助隊が活動していますが、明かりが少ない中で風が強く水も濁っているため、捜索が難航しているということです。
この事故の影響でレーガン空港は少なくとも30日の午前11時まで閉鎖されるとしています。
トランプ大統領「防ぐべきだった」(15時55分更新)
トランプ大統領は自身のSNSに「飛行機は空港への完璧で日常的なアプローチラインにありました。ヘリコプターは長時間飛行機に直行していた。晴れた夜、飛行機のライトが燃えていたのに、なぜヘリコプターは上がったり下がったり、曲がったりしなかったのか。なぜ管制塔はヘリコプターに飛行機を見たかどうか尋ねる代わりに何をすべきかを伝えなかったのですか。これは、防ぐべきだったと思われる悪い状況です。良くない!!!」と投稿しました。
軍用ヘリは訓練飛行中(15時01分更新)
軍用ヘリ「ブラックホーク」には陸軍兵士3人が搭乗していて、ヘリは訓練飛行中だったということです。
アメリカン航空のCEOはビデオメッセージを発表し、「当局の調査に全面的に協力しており、できる限り情報を提供し続ける」「いまは関係する全ての乗客と乗員、その家族へのケアに注力している」と述べました。
少なくとも18人の遺体引き揚げ(14時25分更新)
アメリカメディアによりますと、これまでに水中から少なくとも18人の遺体が引き揚げられました。
現時点では生存者は見つかっていないと報じています。
2人の遺体を引き揚げ(13時41分更新)
アメリカン航空によりますと、旅客機には乗客60人と乗員4人が乗っていました。一方、軍用ヘリ「ブラックホーク」には陸軍兵士3人が搭乗していたということです。
アメリカメディアはこれまでに水中から2人の遺体が引き揚げられたと報じています。
在米日本大使館は、「これまでに日本人の被害は確認されていないが、引き続き情報収集を続ける」としています。
水中から4人を引き揚げ(13時22分更新)
CNNによりますと、旅客機には乗客60人と乗員4人が乗っていました。
一方、軍用ヘリには陸軍の3人が乗っていたということです。
NBCテレビはこれまでに水中から4人が引き揚げられたと報じています。
FBI高官によりますと、これまでにテロの兆候は確認されていないということです。
当時、旅客機はワシントン近郊のレーガン空港に着陸しようとしていたということです。
小型民間旅客機と軍用ヘリが衝突(12時13分更新)
FAA=アメリカ連邦航空局によりますと、カンザス州ウィチタを出発したアメリカン航空の小型旅客機が29日、ワシントン上空で軍用ヘリと空中衝突し、ポトマック川に墜落しました。
アメリカ軍は、衝突したのは「ブラックホーク」だと明らかにしています。
CNNは、空中で爆発が起きた時の映像を伝えています。
関係筋によると、乗客名簿には60人の名前が載っているということです。
当時、旅客機はワシントン近郊のレーガン空港に着陸しようとしていたということです。
まだ詳しい被害情報は入っていません。
地元消防当局などが現在、救助活動にあたっています。
ホワイトハウスはトランプ大統領がこの事故についての連絡を受け、情報を注視していると発表しました。