国際

グッド!モーニング

2025年6月18日 11:01

トランプ大統領「核の完全放棄を」 イランに無条件降伏を要求 アメリカ軍事介入も?

2025年6月18日 11:01

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 アメリカのトランプ大統領は激化する中東情勢を受け、G7サミットを途中で切り上げ帰国しました。一部のアメリカのメディアは、イランが停戦協議に応じなければアメリカ軍がイランの核施設を攻撃することを検討していると報じています。

■トランプ氏、イランに無条件降伏要求

 トランプ大統領は日本時間の18日未明、自身のSNSにイランの最高指導者ハメネイ師をほのめかして強い言葉で降伏を迫るメッセージを投稿しました。

「我々は、いわゆる『最高指導者』がどこに隠れているか正確に把握しています。彼を標的にするのは簡単ですが、今のところ手を出すつもりはありません(殺さないということです)」
「無条件降伏しなさい!」
異例の緊急帰国を決めたトランプ大統領
異例の緊急帰国を決めたトランプ大統領

 緊迫する中東情勢に対応するため、トランプ大統領はカナダで行われていたG7を初日で切り上げ、異例の緊急帰国を決めました。

「帰国しなければいけなくなりました。重要な件です」
イランにメッセージを送ったトランプ大統領
イランにメッセージを送ったトランプ大統領

 ワシントンへ戻る機内では、イランに対し「核開発を完全に諦めろ」とメッセージを送りました。

「終結です。停戦ではなく、真の終結です。(イランには)完全に“放棄”してもらいたいのです」
作戦指令室で会合
作戦指令室で会合

 帰国後すぐにホワイトハウスの地下にある作戦指令室で会合を開き、イランへの対応を協議しました。

■日本政府 イラン全土に「退避勧告」

激しさを増すイスラエルの攻撃
激しさを増すイスラエルの攻撃

 イスラエルの攻撃は激しさを増しています。イラン国営放送への攻撃から命からがら避難した職員のユネス・シャムル編集長は、手に血が付いた状態で状況を説明しました。

イラン国営放送のユネス・シャムル編集長
イラン国営放送のユネス・シャムル編集長
「同僚が何人も中にいて、私は1階にいました。何人が殺害されたか、生き残っているか分かりません。避難勧告が出されましたが、イスラエルの残虐さを世界に見せるため私たちは最後まで粘りました」

 日本政府は17日夕方、イランの「危険情報」について、最も高いレベル4の「退避勧告」に引き上げました。

テヘラン中心部の司令部も標的
テヘラン中心部の司令部も標的

 イスラエル軍によると、テヘラン中心部の司令部も標的にしていて、最高指導者ハメネイ師の最も近い存在だとする幹部司令官も殺害したということです。

 さらに、トランプ政権による軍事介入の可能性も出てきています。

アメリカ軍事介入も?
アメリカ軍事介入も?

 ニュースサイト「アクシオス」によると、トランプ政権は核開発放棄を含めた高官協議を今週行うようイランに呼び掛けていて、イランがこれに応じなければ、アメリカ軍が保有している地下核施設も攻撃可能な大型爆弾「バンカーバスター」での攻撃の検討も示唆しているということです。

(「グッド!モーニング」2025年6月18日放送分より)

  • トランプ大統領(左) ハメネイ師(右)
  • 異例の緊急帰国を決めたトランプ大統領
  • イランにメッセージを送ったトランプ大統領
  • 作戦指令室で会合
  • 激しさを増すイスラエルの攻撃
  • イラン国営放送のユネス・シャムル編集長
  • テヘラン中心部の司令部も標的
  • アメリカ軍事介入も?