アメリカのトランプ大統領は激化する中東情勢を受け、G7サミットを途中で切り上げ帰国しました。一部のアメリカのメディアは、イランが停戦協議に応じなければアメリカ軍がイランの核施設を攻撃することを検討していると報じています。
■トランプ氏、イランに無条件降伏要求
トランプ大統領は日本時間の18日未明、自身のSNSにイランの最高指導者ハメネイ師をほのめかして強い言葉で降伏を迫るメッセージを投稿しました。
「無条件降伏しなさい!」
緊迫する中東情勢に対応するため、トランプ大統領はカナダで行われていたG7を初日で切り上げ、異例の緊急帰国を決めました。
ワシントンへ戻る機内では、イランに対し「核開発を完全に諦めろ」とメッセージを送りました。
帰国後すぐにホワイトハウスの地下にある作戦指令室で会合を開き、イランへの対応を協議しました。
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■日本政府 イラン全土に「退避勧告」■日本政府 イラン全土に「退避勧告」
イスラエルの攻撃は激しさを増しています。イラン国営放送への攻撃から命からがら避難した職員のユネス・シャムル編集長は、手に血が付いた状態で状況を説明しました。
日本政府は17日夕方、イランの「危険情報」について、最も高いレベル4の「退避勧告」に引き上げました。
イスラエル軍によると、テヘラン中心部の司令部も標的にしていて、最高指導者ハメネイ師の最も近い存在だとする幹部司令官も殺害したということです。
さらに、トランプ政権による軍事介入の可能性も出てきています。
ニュースサイト「アクシオス」によると、トランプ政権は核開発放棄を含めた高官協議を今週行うようイランに呼び掛けていて、イランがこれに応じなければ、アメリカ軍が保有している地下核施設も攻撃可能な大型爆弾「バンカーバスター」での攻撃の検討も示唆しているということです。
(「グッド!モーニング」2025年6月18日放送分より)