軽自動車にかかる税金が上がりそうです。地方税である軽自動車税は現在7200円ですが、自民党は地方の財源確保のため、政府が示してきた1.5倍の1万800円か、2倍の1万4400円のどちらかに上げる方向で検討してきました。結論は出たのでしょうか。
(政治部・長谷川由宇記者報告)
10日午前に終了した自民党税調の役員会では、軽自動車税を現在の2倍ではなく、来年度から1.5倍の1万800円にする案で最終調整に入りました。
自民党・土屋正忠衆院議員:「(軽自動車税)7200円を1.5倍しても、3000円とか4000円上がるわけでしょ。(普通)小型車との関係を考えると、合理的範囲の値上げではないか」
軽自動車税を巡っては、消費税を10%に引き上げた場合に廃止が決まっている自動車取得税の穴埋めとして、これまで最大2倍にする案を政府は示してきました。しかし、自民党内では、「地方の生活の足を奪う」として反発する声が強く、結局、1.5倍を落としどころとしてまとめる方向です。ただ、連立を組む公明党は、支持母体が軽自動車税の増税自体に強く反発しているため、夕方に予定されている与党協議は難航しそうです。増税の方針を決めた自民党ですが、公明党を押し切れるのかどうかは、同じく自公の対立が鮮明になっている軽減税率導入の議論にも影響を与えそうです。
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