政治

2014年12月2日 11:48

選挙戦スタート 各党の目標議席、狙いは?記者解説

2014年12月2日 11:48

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 任期残り2年を残して、野党の意表を突いた形になった師走選挙。各党の目標議席、そして狙いはどこにあるのでしょうか。

 (政治部・千々岩森生記者報告)
 まず、自民党ですが、執行部は「比例で議席をさらに増やす」一方で、「小選挙区では減らす」と予測しています。安倍総理大臣は「与党で過半数(238)」と低めの目標設定ですが、自民党の本音は減り幅を「1割(30)以内」にとどめることです。現状維持を期待する公明党と合わせて、与党で300議席(現有326)が視界に入ります。ただ、減り幅が40議席、50議席と増えていけば、仮に勝ったとしても「解散すべきでなかった」として安倍総理への不満がくすぶることになります。一方の野党は、政権奪取を目指さない「異例の選挙」です。民主党の海江田代表は「他の野党と合せて過半数(238)を目指す」ことを公言していますが、本音は民主党で全体の2割強の100議席が目標ラインです。「野党で過半数」はかなり高いハードルです。野党第2党の維新の党をはじめ、次世代の党、生活の党、社民党は、いかに現有議席を維持するかが現実的な課題となっています。ただ、共産党は「自共(自民・共産)対決だ」と気を吐いていて、現有8議席から大幅増を狙います。議席を大幅に減らした政党には、選挙後に党内政局という厳しい現実も待っています。

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