外務省の説得を無視…ニジェールへツアーで行政指導

　外務省と観光庁が、退避勧告の出ている西アフリカのニジェールでツアーを実施した旅行会社にツアーの中止を要請するなど行政指導を行っていたことが分かりました。

　ニジェール北部では、イスラム過激派組織が活動しているという情報があり、外国人の誘拐事件も発生していることから、外務省は退避勧告と渡航の延期を呼び掛けています。外務省と観光庁は、1月に旅行会社の関係者にツアーを取りやめるよう説得しましたが、会社側は「安全対策は十分にしている」として応じませんでした。ツアーは先月中旬に十数人が参加してニジェール北部で行われましたが、この期間中にも観光庁が旅行会社の関係者に中止を要請するなど行政指導を行いました。ツアーは約2週間行われ、無事に終了したということです。外務省は今後も観光庁と連携して、旅行業界に対して注意喚起を行うことなどを検討しています。