日中両政府が犯罪人引渡条約の締結に向けて、3日と4日に北京で協議を行うことが決まりました。約5年ぶりの協議です。
犯罪人引渡条約は、一定の要件のもとで犯罪人を引き渡すことを義務化する条約で、日本はこれまでにアメリカ、韓国との間で条約を結んでいます。中国との間では2010年2月に東京で第1回の協議が行われましたが、尖閣諸島を巡る問題などで日中関係が冷え込み、中断していました。今後は、刑務所で服役中の受刑者を母国に移送する条約の締結に向けた交渉も行うことにしています。日中間では去年11月と今年4月に首脳会談が実現し、実務的な協議が再開されるなど関係改善の動きが出ています。
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