いったん収束した形での維新の党の内紛ですが、今後はどうなるのでしょうか。
(政治部・岡香織記者報告)
松野代表は橋下大阪市長からの提案を取り入れたことで、とりあえず分裂は避けられたと安堵(あんど)の表情です。一方で、橋下氏や松井大阪府知事に近い議員らは断続的に対応を協議し、今後も一致結束して行動することを確認しました。
維新の党・馬場国対委員長:「いろんな思いを持っている方がいるので、とにかく大阪は一致団結してやっていく」
大阪系の議員は、党の看板でもある橋下・松井両氏が離党する結果になったにもかかわらず、問題を起こした柿沢幹事長を続投させることは「非常識だ」と反発しています。ある大阪系の幹部は、「今は党を割るべきではない」という橋下氏の言葉を引用する形で「安保法制の審議は責任を持って最後までやる」と語っています。ただ、別の議員は「11月の代表選挙は成立しないだろう」と話し、国会閉会後の分裂の可能性も示唆しています。大阪系の議員は、今後も柿沢幹事長の続投判断について執行部の対応を突き上げていく構えで、火種はくすぶり続けることになります。
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