官邸が“司令塔” 国際テロ情報収集組織を新設[2015/12/04 22:52]

 過激派組織「イスラム国」の台頭などを受け、政府は、総理官邸を司令塔とするテロ情報収集の専門組織を発足させることを決定しました。

 菅官房長官:「来年には伊勢志摩サミットのほか、2019年にはラグビーワールドカップ、2020年には東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されることから、テロ対策を一層、強化をし、警備対策に万全を期しておかなければならない」
 司令塔となる官邸の組織の下に情報収集の実働部隊となる「国際テロ情報収集ユニット」を新設します。外務省や防衛省、警察庁などから約20人の要員が集められ、東南アジア、南アジア、中東、アフリカの4地域を分担します。また、大使館など在外公館にも約20人の要員を派遣し、関係国の情報機関や治安機関の担当者との関係を構築するほか、部族長、宗教指導者など現地の人脈を開拓することにしています。新たな組織の英語名は、Counter(カウンター)Terrorism(テロリズム)UnitJapan(ユニットジャパン)で、略称は「CTU−J」となります。新体制は当初、来年4月に発足する予定でしたが、パリの同時多発テロなどを受けて前倒しし、8日に発足します。

こちらも読まれています