激戦州のペンシルベニアを制した民主党候補のバイデン氏が当選確実となりました。もし、このままバイデン氏が大統領に就任した場合、トランプ政権と比べて日本を軽視するのではないかという指摘もあるようですが、一体どうなのでしょうか。国会記者会館から報告です。
 (大石真依子記者報告)
 中国重視にシフトするのではとの指摘もありますが、政府内では「バイデン氏も選挙戦で中国への厳しい姿勢を示しているので大丈夫だろう」との楽観論が大半です。ある外務省幹部は「オバマ政権の時とは状況が変わって『アメリカと中国の2国で世界を引っ張っていく』という発想はもう絶対にない」と話しています。一方で、国際協調を重視していくであろうバイデン氏が環境や人権といった分野でどれほど踏み込んだ政策を取るのか警戒感があります。そのバイデン陣営との向き合いですが、日本政府に4年前、つまりトランプ大統領誕生時ほどの焦りはありません。あの時はトランプ大統領がどういう人なのか、側近は誰なのか、ほとんど情報がなかったことに比べると、バイデン氏はオバマ政権下で副大統領を務めたこともあり、「すでに陣営と複数のパイプがあるから」ということですが、とはいえ新政権がどういった顔ぶれになるかはまだ見通せません。日本政府としては今後も接触を重ね、菅総理大臣のアメリカ訪問のタイミングを探る構えです                      
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