自民党総裁の椅子「前途に思いを馳せる」谷垣禎一[2021/09/14 19:00]

9月29日に行われる自民党の総裁選挙。各候補が「総裁の椅子」を目指します。
歴代の新総裁はこの椅子に座った時、何を語ったのか。シリーズで公開します。

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第24代・谷垣禎一総裁

2009年9月の総裁選は、麻生太郎総裁の退陣に伴い実施されました。
8月の衆院選で議席を6割減らし野党に転落した直後だけに、自民党のホームページには“火中の栗を拾う覚悟”の戦いと記されています。
そこに立候補したのは西村康稔前外務政務官、河野太郎元法務副大臣、谷垣禎一元財務大臣の三人でしたが、谷垣氏が議員票、党員票(地方票)とも約6割の支持を集めて当選しました。
28日午後5時半、谷垣氏が総裁室に入ってきました。

記者)総裁の椅子座り心地はいかがですか。
谷垣)今言いましたようにまだ借りてきたネコが座ってっていう感じじゃないでしょうか。

記者)3年越しの悲願の総裁の椅子とも言えると思うんですけども何かこう、感慨深いものとかそういうのありますか。
谷垣)感慨深いというよりも、やっぱりこれからの前途に思いを馳せるっていうことですよね。
まーあの臥薪嘗胆中か。
ちょっと古い言葉ですけどね。
そういうことじゃないかと思います。

記者)党改革に向けた思いと、新総裁になられて国民へのメッセージをお願いしたいんですが
谷垣)党改革、これは当然思い切ったことをしなければいけないわけですが、その根本は、自民党は一体国民の皆さんのために何をしていく政党なのかっていう事がきちっとしてないといけないと思うんですね。
やっぱり自民党は、国民の皆さんのいろんな気持ちを吸い上げてくるといいますか、そこにやっぱり心を通わせて、国民の皆さんの気持ちをうまく政策にしていくとそういう事ができる。
かつてはできる党であったし、これからも、そうでなければならないんだと思うんです。
それはやっぱり多くの、日本の方々が、やっぱり心の底でどこか持っておられる感覚っていうのがあると思うんですね。
やっぱり家庭を大事に、家庭や家族は大事にしたいとかですね、それから、この自分の住んでる地域を大事にしたい、そういう隣人や職場の同僚との絆、家族の絆こういうものを実感した時、日本人一番元気が出るわけですから、ああ自民党はそういうのを大事にしている政治をやってんだな、ということになると、そういう多くの皆さん気持ちを吸い上げてくることが出来るようになるんじゃないか。
そういうとこが一番の基本だと思いますね。

記者)何かこの部屋にご自分の大事なもので持ち込もうと考えているものは
谷垣)いや特に今ないです。
そのうちそういうのが出てくるかもしれませんね。

記者)これまでは与党の総裁イコール総理だったのでこの部屋に来ることってなかなかなかった
谷垣)そうでしょうね。

記者)そういう意味ではこの部屋も実質的な仕事場になると思うんですが何か物が増えていったりするとかあるんですか
谷垣)まあそうかも、あんまり乱雑にしちゃいけない。
ここに置いてある本は立派な本ですからね

記者)自転車とかどうですか
谷垣)我が選挙区、私はこの芦田均総理の選挙区から出てきたわけですから、こういうご本があんだな。
そうかじゃあ芦田均日記っていうのをここに持ってこなきゃいけないかな。

記者)総裁って呼ばれることに関してはどうですか、なじみというかきょう初めて呼ばれると思うんですけど
谷垣)総裁?総裁って誰だっていうかんじですかね。

※この映像にはナレーションはありません。ご了承ください。

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