林外務大臣 ロシアが強い影響力持つ中央アジア訪問[2022/04/30 01:00]

 ロシアが強い影響力を持つカザフスタンを訪問した林外務大臣は外相会談でロシアのウクライナ侵略を巡り、緊密に連携していくことで一致しました。

 林大臣はロシアによるウクライナ侵略は国際秩序の根幹を揺るがす深刻な事態で国際社会が足並みをそろえて対処する必要があると強調しました。

 カザフスタン側からは現地29日午後にプーチン大統領と話す予定があり、ロシア、ウクライナ双方との緊密な関係をもとに仲介努力をしているとの説明があったということです。

 林大臣はその後に訪れたウズベキスタンでミルジヨーエフ大統領と会談し、ロシアによるウクライナ侵略について日本の考えを伝え、先方からは国際法の原則と国連憲章に基づき、平和的解決が実現することへの期待が示されたということです。

旧ソ連の構成国である両国はロシアとのつながりが深く、国連総会でのロシアを非難する決議には棄権や欠席といった対応を取ったなか、日本としては今回の訪問を通して国際社会が協調して対応する必要性や問題意識を共有する狙いがあります。

 林大臣はこの後モンゴルを訪問する予定です。

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