2011年度の日本の温室効果ガスの排出量は、震災の影響などで製造業の生産量が減少した一方、火力発電の増加により前年度に比べて4%の増加となりました。
環境省によりますと、2011年度の日本の温室効果ガスの排出量は13億800万トンで、前年度に比べて4%増えました。これは、国内の原発が稼働していないなか、電力を火力に頼る傾向にあり、化石燃料の消費量が増えたためです。一方、京都議定書で日本が掲げている年平均の排出量を1990年度比で6%減とする目標については、森林による吸収量などを加味すると、2008年度からの平均が9.2%減となることから、環境省では十分、達成できるとみています。石原環境大臣は、「(年末の)COP19までにしっかりとした目標と計画を作り、地球温暖化対策を進めたい」と述べました。
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