iPS細胞技術を使い、ヒトの肝臓を作ることに成功したと横浜市立大学の研究グループが発表しました。
映像は、iPS細胞で作ったヒトの肝細胞の前段階となる細胞と、赤ちゃんのへその緒などから取った2種類の細胞を一緒にシャーレの中に入れ、72時間培養した様子を早送りで再生したものです。徐々に中央に細胞が集まり、最終的には一つの塊となります。これがヒトの肝臓のもととなる組織です。研究チームがこの組織を肝不全の状態にしたマウスの腹の中に入れたところ、血液の通ったヒトの肝臓になったほか、肝機能も改善したということです。研究チームは今後、安全性などについて研究を進め、10年以内をめどにヒトの治療に応用したいとしています。
「提供:横浜市立大学」
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