東京電力福島第一原発で事故直後の陣頭指揮を執った吉田昌郎元所長が、都内の病院で亡くなっていたことが分かりました。
吉田元所長は、食道がんの治療のため、都内の病院に入院していました。病院関係者によりますと、8日夜遅くに呼吸のレベルが低くなるなど容体が急変し、9日午前11時半ごろに亡くなりました。58歳でした。吉田元所長は、福島第一原発事故の現場でトップとして対応の指揮を執り、東電本社の指示に反して、原子炉への海水注入を続けるなどしました。
東京電力・広瀬社長:「気合の入ったガッツのある、東京電力らしくない人でしたから、目立っていましたし、面白い、ユーモアのある人なので、私も好きなタイプでした」
また、吉田元所長の死去を受けて東京電力は、「社員一同、吉田さんが命を賭(と)して守った福島の復興に向け、全力で取り組んでまいります」とコメントしています。
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