福島第一原発20km圏内で初 田村市の避難指示解除へ[2014/03/11 05:55]

 政府は来月1日、福島県田村市の一部で避難指示を解除することを決定しました。福島第一原発から20km圏内で一切の制約無しに住めるようになるのは初めてです。

 安倍総理大臣:「いよいよ避難されていた方々の帰還が始まります。これはゴールではありません。故郷を取り戻すスタートにすぎません」
 避難指示が解除されるのは、福島第一原発から20km圏内にある田村市の都路地区で、事故当時、380人が避難を強いられました。都路地区は、去年6月に国の除染が終わりましたが、年間の被ばく量が1ミリシーベルトを超える場所もあるとして、住民の一部からは心配する声も出ています。政府は、住民の帰還を促すため、1年以内に戻る人には生活費の増加分として約90万円を支払うなどして支援することにしています。
 一方、東京電力の広瀬社長は11日、福島第一原発に入って社員らに訓示し、事故の責任を果たすため、廃炉作業を安全に進めることや福島の復興に貢献することを誓う予定です。

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