世田谷一家4人殺害事件 犯人夜のうちに逃走か[2014/12/12 11:49]

 東京・世田谷区の一家4人殺害事件からまもなく14年。警視庁はこれまで、部屋にあったパソコンが午前10時ごろに起動していたことから、犯人が朝まで現場にいたとみていました。しかし、この起動は第一発見者が室内に入った時に誤ってパソコンのマウスを落下させた際の誤作動の可能性があり、犯人が夜のうちに逃走した疑いが強まっていることが分かりました。

 2000年12月30日の深夜、世田谷区の住宅で、宮沢みきおさん(当時44)ら一家4人が殺害されました。警視庁はこれまで、住宅1階のパソコンが31日午前1時18分と午前10時ごろの2回起動し、インターネットに接続していたことから、犯人が朝まで現場にいたとみて捜査してきました。しかし、マウスが机から椅子の上に落下した状態だったことや、午前10時ごろの起動の際にみきおさんの会社のページが表示された後、それ以上、検索した履歴がないことから、警視庁は数年前から同じ型の機種を使って再現実験を繰り返していました。その結果、マウスの落下による衝撃でパソコンが誤作動した可能性が高いことが分かったということです。第一発見者であるみきおさんの義理の母親は午前10時ごろ、現場の部屋に入ったとみられていますが、その際に誤ってマウスを落とした可能性もあります。事件は未解決のまま、まもなく14年が経ちますが、これまでの捜査で犯人に関する朝の時間帯の目撃情報などは一切なく、警視庁は犯人が夜間に逃走した疑いが強いとみて情報提供を求めています。

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