群馬大学病院で、腹腔鏡(ふくくうきょう)手術を受けた患者8人が死亡した問題で、厚生労働省が病院長を呼んで、聞き取り調査を行いました。参加した専門家からは、説明に対して厳しい意見が相次ぎました。
群馬大学病院では、2010年から去年6月までに腹腔鏡を使った肝臓の手術を受けた患者8人が死亡しました。手術はいずれも同じ40代の男性医師が執刀していて、病院側は、診療に過失があったとする調査報告書をまとめています。9日に行われた厚労省の聞き取り調査で、病院長は報告書に沿って8件の死亡例について説明しました。一方、出席した専門家からは、病院が死亡例を把握するのが遅れた理由や、再発防止策についての説明が不十分であるなどの厳しい意見が相次ぎました。厚労省は、追加で資料を提出させたり、再度聞き取り調査をすることも視野に、群馬大学病院が受けている「特定機能病院」の承認を取り消す必要があるかどうか議論を続けます。
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