あのデザインの審査委員長・建築家の安藤忠雄氏が公の場で語りました。デザインの見直しも検討されている新国立競技場ですが、当初の予定に約900億円が上乗せされ、建設費が膨れ上がっています。2本で765億円とされるアーチ型の構造。安藤氏は「大幅なコストアップの詳細は承知していない」としています。
(社会部・北本則雄記者報告)
新国立競技場が大きな問題になって初めてとなる安藤氏の発言だけに注目が集まり、会場には300人の報道陣が集まりました。
デザインの審査委員長・安藤忠雄氏:「2520億円、私も聞きたい。どこかもっと下がるとこないのと」
安藤氏は会見で、デザインを選んだ段階で設計者に価格を出してもらっていたことを明らかにしました。しかし、その後に建設費が大幅に膨らんだ点については、関わっていないと説明しました。一方で、安藤氏は計画の見直しについて、できるだけ今のデザインを残しながら進めてほしいとしています。しかし、今後、設計や施工にあたるゼネコンが議論をして公開しながら決めるべきだとしています。
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