社会

2015年9月25日 11:45

突然の申し入れに衝撃…下村大臣“辞任”安倍総理に

2015年9月25日 11:45

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 新国立競技場の計画見直し問題で、下村文部科学大臣が責任を取り、安倍総理大臣に辞任を申し入れたことを明らかにしました。

 (社会部・北本則雄記者報告)
 文部科学省では、大臣の突然の辞任申し入れに「急に出た話だ」と省内で衝撃が走っています。
 下村文部科学大臣:「今回の国立競技場の問題については、多くの国民の皆さんに心配をおかけし、またご迷惑をおかけしたことは事実」
 辞任の申し入れは24日午後9時半ごろ、安倍総理に電話で行ったということです。これに対し、安倍総理からは「近々、行う内閣改造まで引き続き、大臣を続けてほしい」という指示があったということです。新国立競技場の問題に関しては、文科省の検証委員会が24日にまとめた報告書で、下村大臣や当時の事務次官、そして事業主体であるJSC(日本スポーツ振興センター)の理事長について「プロジェクトに対応できる組織体制を整備できなかった」と責任を指摘していました。文科省ではこれに基づいて25日、大臣や次官らの給与返上を発表することで調整を進めていただけに、大臣の辞任申し入れの発表を受け、幹部が情報収集を急いでいました。ただ、きたる内閣改造での大臣の交代はいわば既定路線だっただけに、実際上の影響は少ないものとみられます。

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