ハンセン病の元患者の追悼式典が開かれ、最高裁判所の事務総長が初めて参列しました。
16日に厚生労働省で開かれた式典には、ハンセン病の元患者や遺族、塩崎厚生労働大臣などが参列し、隔離された療養所で亡くなった約2万6800人に黙祷(もくとう)を捧げました。ハンセン病を巡っては今年4月、元患者の裁判を隔離された療養所などの「特別法廷」で開いたことについて、最高裁判所が「人権と尊厳を傷付けた」などと謝罪しています。今年の式典には最高裁の事務総長が初めて参列して「患者や元患者の皆様とご家族の心情に思いを巡らし、心から哀悼の意を捧げました」とコメントしています。元患者の森和男さんは「長年、司法でさえも私たちのことを考えてくれなかった。入所者は高齢化し、時間が残されていない。生活の支援をさらに進めてほしい」と話しています。
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