去年、全国の警察が虐待を受けた疑いがあるとして児童相談所に通告した子どもの数が初めて5万人を超えたことが分かりました。
警察庁のまとめによりますと、去年1年間に全国の警察が虐待を受けた疑いがあるとして児童相談所に通告した子どもがおととしから約46%増えて5万4227人を超え、統計を取り始めた2004年以降、最多となりました。虐待の内容については、親から暴言を吐かれたりするなどの「心理的虐待」が約70%を占め、なかでも子どもの前で配偶者などに暴力を振るう「面前DV」が増えているということです。警察庁は、児童虐待に対する社会の関心が高まり、警察への通報が増えたことなどが要因とみています。また、児童を虐待したとして親などが摘発された件数は1081件で、過去最多となりました。一方、児童ポルノ事件の摘発件数も2097件と過去最多となりました。児童をだますなどして自分の裸を撮影させたうえ、メールなどで送らせる「自画撮り被害」が最も多く、4年連続で増加しています。
広告