東京湾にある「中央防波堤埋立地」の帰属を巡って大田区と江東区が対立している問題で、大田区は都の出した調停案を拒否し、裁判に訴える方針を決めました。
東京都の自治紛争処理委員は16日、中央防波堤埋立地の帰属について、約86%を江東区、14%を大田区とする調停案の受け入れを勧告していました。これに反発する大田区議会の臨時会は29日、埋立地の海面付近が大田区ののり養殖場だった歴史的背景などから、「調停案は不合理」として受け入れ拒否を全会一致で可決しました。大田区は今後、江東区を相手取り、埋立地での境界線を新たに画定させる裁判を起こす方針です。これに対し、江東区の山崎孝明区長は「大田区の大局観を失った行為は後世に大きな負担を残すことになりかねない」とコメントしています。
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