“ホスト界の帝王” 愛田武さんが死去 78歳[2018/10/26 12:30]

 テレビでも活躍し、ホスト界の帝王とも呼ばれた愛田武さんが25日に肺炎のため78歳で亡くなりました。

 愛田武さん(当時62):
 「私はホストクラブを経営致しまして、33年経ちました。ホストクラブは良きコミュニケーションの場なんですよ 本当は。しかしながら、実際には色々なことがありました」 
 東京・歌舞伎町の老舗ホストクラブ愛の創業者・愛田さんが25日、78歳で亡くなりました。
 愛田武さん(当時68):
 「まだまだ若いのよね?今、25歳ぐらい?」
 女性客:「そういうことにします」
 新潟県に生まれた愛田さんは19歳の時に上京し、家具販売会社に就職して巧みな話術を武器に、勤めてわずか1年ほどで売り上げ全国1位の営業マンになったといいます。元々、夜の仕事に憧れを抱いていた愛田さんは1968年、28歳の時にホストへと転身します。その後、自らクラブ「愛」をオープンさせ、経営者としても手腕を振るいました。系列店を数多くオープンさせ、いつしか“ホスト界の帝王”と呼ばれるように…。2000年ごろからはテレビに積極的に出演し、ホストクラブのイメージアップにも努めました。
 愛田武さん(当時68):
 「私も昔はヨン様って言われてたんですけど、今はぴんからトリオです」
 愛田武さん(当時70):
 「(Q.きらびやかな店内ですね?)きらびやかだねー。山小屋みたいでしょ。わざとらしいな私も」
 愛田さんを父とも慕ってきたのが、その「クラブ愛」でナンバー1ホストだったタレントの城咲仁さん(41)です。城咲さんは番組の取材に…。
 元「ホストクラブ愛」ナンバー1・城咲仁さん:「ニュースを聞いて、自然に涙が出ちゃって。ドンですよね、本物の。あの方、テレビに出ている時はわざとふざけてリップサービスしたり、いかにも水商売のお調子者を演じるんですけど、実際は『お前らの人生なんだから脱落するなよ』『せっかくホストやるんだから、良い将来のために頑張りなさい』というような比咤(しった)激励を繰り返してくれる」
 さらに愛田さんは、ホスト界の健全化のため暴力団を排除する活動の先頭にも立っていたといいます。こんな武勇伝もあったようです。
 元「ホストクラブ愛」ナンバー1・城咲仁さん:「その方たち(暴力団)にみかじめ料だなんだと言われても、1人で(暴力団)事務所に行って腹切ったりとか。店を守るためにですよね」「(Q.切腹?)そういうことですね。これで許してくれって、それでそのまま(病院に)運ばれたりとか。豪快でしたよね。家族と店守るためだったら何でもする人というか。従業員の絆も深まったのは絶対ですよ」

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